【ケアワーカーインタビュー】資格や経験は問わない。医療・介護のオールラウンダーとしての働き方

佐藤 恵美

SATO Megumi

【ケアワーカーインタビュー】資格や経験は問わない。医療・介護のオールラウンダーとしての働き方

「世のため人のためより良い医療を」という当時の法人の理念に共感し、介護スタッフ(ケアワーカー)として入職しました。入職する前はケアマネジャーをしていましたが、一人ひとり支援をしていく中で、制度の壁や縦割りのシステムについて疑問を覚えたことが何度もありました。10年以上のブランクを経て現場の仕事をすることには少し不安がありましたが、セクショナリズムを超えた教育システムや指導により安心して業務ができています。資格や免許の有無を問わないケアワーカーという職種は、職域にとらわれない仕事であり、「医療のオールラウンダー」になることができます。また自分のやりたい事にチャレンジしたり、自分の得意を活かせたりするフィールドだと感じています。

ケアワーカーという仕事は、日々人と直接触れ合う機会が多いため、多くの学びを得られることが魅力です。

私が毎日の業務の中で大切にしていることは、自分が社会に必要とされる存在になることです。行動する時は、それが人の役に立つか、人のためになるか、正しい選択なのかを常に考えるようにしています。もう一つは、自分が進むべき道を見失わないことです。迷った時は原点に帰り、なぜ自分がこの仕事をしているのか振り返りを行うようにしています。

東日本大震災×医療のまちづくり

「自分の生まれ故郷の東松島の振興とまちづくりを実現したい。」震災後からずっとそのように考えていました。

北原グループが「医療をツールに被災地を復興する」ことを目指して宮城県の東松島市で地方創生事業に取り組んでいることも、入職を決めた理由の一つです。

被災地の抱える課題は日本の課題の縮図であるともいわれています。今は「医療で地域やコミュニティを再生したい」という自身のビジョンを実現すべく、チームと日々奮闘しています。医療、介護、福祉、文化が融合した、発信基地を作り、地域の一員となり、地域の人と一緒に運営していく新たな地方創生モデルを目指しており、それを同様の問題を抱える他の地域にも波及させていきたいと考えています。

地域のつながりを大事にしながら地域の人の想いを尊重し、利用者さん全員、そして働く自分たちスタッフ自身も心身ともに健康になれる場所をつくっていきたいと思っています。

2021年3月にオープンした小規模多機能型居宅介護は通い・訪問・泊まりの三つの機能があり、利用者さんが住み慣れた地域での生活を続けられるよう地域全体で支えられることが最大の強みです。また、屋外での活動や併設しているレストランやスパ、ホテル、多目的ホールなどとの連携により、利用者さんごとに最適な過ごし方を提案しています。法人内でも新たな試みとなっており、日々楽しみながら働いています。

2019年、医療法人社団KNI入職。北原リハビリテーション病院にてケアワーカーとして従事しながら、東北事業「いろどりの丘」(2021年3月開設)の立ち上げを経験。現在もいろどりの丘でケアワーカーとして勤務し、後輩の指導にもあたっている。

介護スタッフ(ケアワーカー)(東松島 いろどりの丘)

  • 職種にとらわれない自分の得意を活かしたフィールドで多様な働き方が可能です。
  • 地方創生、地域医療などに興味がある方、移住や地方での暮らしに興味がある方、新しいことにチャレンジしたい方が活躍できる場があります。