前職では血液浄化業務をメインに従事していました。ステップアップを目指して転職活動をしている中で北原国際病院(以下、当院)と出会いました。脳外・循環器カテーテル業務を中心に機器管理業務、ペースメーカー業務、高気圧酸素療法業務、急性期血液浄化業務等、幅広い臨床業務が行えることに加えて、北原病院グループでは、海外事業や、医療をツールとしたまちづくりなど、様々な事業を行っている事に「面白そうだな」という興味が湧き、入職を決意しました。入職後、様々な経験を重ねるにつれて、仕事に対する視野が大きく広がりました。私が当院で学んだ一部をご紹介致します。
当院の臨床工学技士(以下、ME)は、「検査放射線ME科」に所属しています。臨床検査技師、診療放射線技師、MEからなる医療技術チームとなっており、各職種連携して業務を行なっているのが特徴です。また、カテーテル業務においても医師や看護師と密に連携を取り、清潔野補助や、IVUS、補助循環装置の操作等を行なっています。
様々な職種のスタッフと関わりを持つ事で、それぞれの立場からの意見や情報を収集する事が出来、多角的な視点や、柔軟な対応力を身につける事が出来ています。
MEは、直接的に収益を上げられる職種ではありません。では、病院経営に貢献する為にはどのような活躍が求められるのでしょうか?
私が当院で得たのは「支出を抑えて医療の質を保つ」という答えでした。
例えば、医療機器や治療デバイスの選定では、性能の確実性をキープしつつ、価格やランニングコストを抑えることで、間接的に収益を上げる事ができます。
当院では、ME一人一人がメーカーと交渉を行い導入から収益計上まで携わっています。全員で話し合いを行い、最良の選択を実現できるよう日々努力しています。MEの業務を通して、病院経営の仕組みを学び、理解できる環境があります。
北原病院グループで展開している事業の一つに海外事業があります。カンボジアにサンライズジャパンホスピタル(以下、SJH)という病院を設立し、私達MEも定期的に出張して医療機器のメンテナンスを実施したり、カンボジア人スタッフに教育を行っています。
出張を通して強く感じた事は、「医療はサービスであり、質が大事だ」という事です。カンボジアでは、お金がなければ医療を受ける事が出来ません。日本のように国民皆保険制度はないので、手術や入院となれば多くの費用がかかってしまいます。また、周辺には競合となる病院がたくさんあります。その様な状況の中で、患者様にSJHを選んで頂くためには、いかに費用に見合った医療・サービスを提供する事が出来るか、が重要となります。どうすればより良い医療を提供出来るかを日々本気で考えて行動しているSJHのスタッフと触れ合う事で、改めて、医療の質の重要性と向き合う事が出来、とても良い刺激になっています。
当院に入職し、「MEは医療技術職なので、臨床知識やスキルだけを身に着けていけば大丈夫」という固定概念が大きく変わりました。もちろん臨床知識やスキルは重要ですが、医療の中では一部分にすぎません。医療とは、臨床、チーム医療、運営、サービス等が複合して成り立っているという事を当院では体感する事が出来ます。
他とは一味も二味も違う面白い経験を私達と一緒に楽しみませんか?
1位:仲良し!
とにかく話合いが多い部署なので、仲が良いです。業務後にラーメンを食べに行ったり、趣味を共有したりと和気あいあいとした職場となっています。オンオフの切り替えもしっかりしています(笑)。
2位:ジェネラリストになれる
全業務を実施できる体制を取っている為、1つを極めるスペシャリストより、幅広く臨機応変に対応できるジェネラリストになれます。
3位:機器選定が行える
機器選定は上層部が行うので、自身は携わったことがないというそこの貴方。当院は少人数部署の為、全員で機器選定を行います。
・ジェネラリスト:
少人数制により、全ての業務を一人ができるようにスキルアップできるため1つを極めるスペシャリストより幅広く柔軟に対応できるジェネラリストになれます。
・他の病院ではできないことができる:
病院外事業、海外事業など、他の病院では携わることのできないような仕事ができます。