医療法人社団KNIには就職する前からお世話になっていました。子供が幼い頃にベッドから転落して頭を強打した時も、自転車で転倒した時も、外来診療を行っている北原国際病院を受診しました。混雑している院内でしたが「お子さんが小さいから」と言って優先的に検査・診察をしてくれました。精密検査をしても通常の病院ではその日のうちに結果が出ないことはよくあります。でも北原国際病院は「不安を解消するために、多少時間がかかってもその日のうちに結果を伝える」ことがモットー。このことがどんなに安心感を与えてくれたでしょう。
現在勤務をしている北原リハビリテーション病院(以下、当院)のレストランスタッフの募集を見つけたのは、こんな出来事があった何年か経ったあと。
何の資格も持っていない私でしたが、「配膳ならできるかもしれない!」「北原で働いてみたい!」という思いで電話をかけ、当院へ入職することになりました。
実際に入職してみると、驚くことがたくさんありました。多くの病院では、患者さまは部屋に運ばれてきた食事を一人で食べますが、当院では、1Fの大きな窓がある素敵な空間に患者さまが降りてきて、皆で食事をします。スタッフは「いらっしゃいませ」と声をかけながら患者さまのお好きな席へご案内します。お料理の提供時には、本日のメニューを説明します。時には当院の敷地内で採れたお野菜などを使ったお食事もお出しします。まるでホテルのレストランのようです。
こんなレストランで、私が仕事をする上で心掛けていることは「わかりません」とは言わないこと。
例えば『南瓜のいとこ煮』というお料理をご存じですか?南瓜と小豆を煮たものなのですが「え?いとこなの?」と患者さまに聞かれることが多々あります。南瓜と小豆の煮る時間が違うため、「おいおい煮る」「銘々に煮る」という言葉から甥と姪にかけて生まれたお料理名なんだそうです。こんなお話をしながらお料理を召し上がっていただくことで、より一層美味しくなるのではないかと思っており、お出しするお料理について、きちんと説明できるように準備をしています。
他にも、レストランに飾られた植物の名前、庭に遊びに来る野鳥の名前。どんな些細なことでも患者さまに聞かれたことはお答えできるように準備をしています。
もちろん「それは宿題にさせてください」ってこともありますが(笑)、リハビリを頑張っている患者さまに少しでも笑顔を届けられたら…そんな思いで日々働いています。
病院で患者さまにお食事を配膳する。一見、難しそうに感じるかもしれませんが、誰にでもチャレンジすることができるお仕事です。
高齢の患者さまも多い為、“気にかけ”、“声をかけ”、“肩に手をかけて”お話する。こんな優しい気遣いができる方であれば大丈夫です。是非、一緒に働きましょう!
1位:年齢の違う友達ができる!
若いパワーをもらっています(笑)
2位:視野が広がる。新しい発見がたくさん!
3位:動物と触れ合うことができる。
リハビリ病院にはヤギやうさぎがいます♪