救急救命士は消防署への就職が主流な中、私が就職先を病院へ決めたきっかけは、学生時代の救急車同乗実習や病院実習での経験、さらに祖母の介護の経験からです。
救急車同乗実習と病院実習では、病院前救護である救急隊の活動はもちろん、病院で行われる処置や検査等も見学させて頂きました。その中で、病院で施される検査や処置・治療がとても興味深く、医療の現場で働きたいと考えるようになりました。また、祖母の介護では、思うように動かない身体、衰えていく体力・・それらを受け入れて、祖母が少しでも楽しく、快適に過ごせる為にはどうしたら良いのか常に考えながら、祖母と一緒に過ごしました。この経験を通して、「寄り添うとは何か」について身をもって知ることができ、働くなら、「患者様のそばで働きたい」、という想いがより一層強くなりました。これらの経験から、私は、「傷病者を搬送するだけでなく、その先も患者様のそばにいたい」と思い、病院への就職を決めました。
当時、医療法人社団KNI(以下、当法人)では救急救命士の募集はありませんでしたが、ケア科は24時間患者様の近くにいるので、患者様の力になれるのではないかと考えたこと、更に、様々なことに挑戦している当法人であれば、「救急救命士としても新しい風を吹かせることができるかもしれない!」と思い、ケアワーカーとして入職することを決意しました。
入職後は、急性期病院である北原国際病院にて、ケアワーカーとして勤務を開始しました。病棟でのケア業務を通して、消防では得ることのできない様々な「介護技術」や「医療知識」を得ることができています。また、重症で搬送された患者様が元気に退院する姿をみることができ、医療の力を実感するとともに、それに携われることにやりがいを感じています。
更に、当院で救急救命士としての道を切り拓くため、救急救命士として学んだ知識を活かした勉強会の開催や、救急外来での業務開拓などの取り組みを行ってきました。
現在、救急外来では神経所見の観察・トリアージや縫合介助、ホットライン対応、転院搬送の打診等を行っています。また、2021年からは北原グループが展開する『北原トータルライフサポート倶楽部』の事業にも協力させて頂き、会員様の健康に関する電話相談等にも携わっており、救急救命士の活躍の場は年々広がっています。また、2022年に発足した「八王子市病院救急救命士連絡協議会」にも参加し、八王子市内の病院救急救命士とも連携を図っています。
2021年、救急救命士法の改正がされ、救急外来で救急救命士による救急救命処置が実施可能となりました。病院に勤める救急救命士も増えつつあり、「病院で働く救急救命士」という存在が必要不可欠になってくるかもしれません。しかし、病院と一言で言っても救急外来、急性期病棟、慢性期病棟、在宅と様々ですし、そこで救急救命士に求められることも様々だと考えています。
当法人の中でも救急救命士の役割や活躍の場はまだまだ発展途上です。「これがやりたい!」と思うことや、「これは救急救命士もできるぞ!」と思うことがまだまだあり、これからも仲間と一緒に当法人における救急救命士の道を切り拓いていきたいと考えています。
救急救命士として柔軟に、当法人における救急救命士としての可能性を信じて一緒に道を切り拓いてくれる仲間を待っています!
1位:救急救命士としての役割を少しずつ増やせていること
2位:臨床以外でも様々な経験ができること
3位:脳神経外科や循環器についての医学的な知識を得ることができたこと
北原病院グループは保険診療の提供とともに、病院の枠をこえ、全ての人が幸せになるための医療をベースとした「社会づくり」を日本や海外で行なっています。
救急救命士の資格を活かし、病院はもちろん、社会の中でも活躍できる人材を募集します。