急激に変化する世の中において、もはや過去の成功パターンでは持続不可能に陥っている従来的な病院の在り方に危機感を覚えていました。医療人としての自分のあるべき姿を模索する中で、当法人が目指す未来志向の経営方針に出会いました。先進的かつ先鋭的な視点、自分たちの力でよりよい未来を創るのだというベンチャー精神、従来的な医療機関では決して体感できない、医療の新しい価値観創造へのチャレンジという、唯一無二のワクワク感に惹かれ入職を希望しました。臨床検査技師として現場の業務改善と教育に重きを置いています。
どんなに素晴らしい理念を掲げている組織でも、それを支え、発展させるのは個人です。働きやすい職場を整備し、スタッフがイキイキと実力を発揮できる環境、持続的に成長できる機会を作ること、スタッフ個々人のレベルアップを縁の下の力持ちとしてサポートすることが、今の私の主なミッションです。そうして成長したスタッフがシステムごと海外へ飛び出す、世界に打って出る、つまり「メイドインジャパンを創っているんだ」という、そういう機会が用意されているということが、大きなモチベーションになっています。
「大切なのは患者さまひとりひとりへの想い」
当法人では、地域や世界に目を向けたプロジェクトが多数進行する一方で、ご来院される患者様ひとりひとりを大切にすることを、最も基本的な価値観に置いています。当たり前のことを当たり前にやる、だから救急は24時間断らない。そんな愚直な一面も、この組織の大きな魅力のひとつです。
スタッフひとりひとりが目の前の患者様と日々真剣に向き合うことから始める。
そこから生まれる問題意識や新しいアイデアを、部署の垣根なくシームレスに協力し合って形にしていくKNIの組織文化は、既成概念にとらわれず、企画力と行動力に溢れた人にとって、格好の成長の舞台となるはずです。
●救急医療チームの一員として
救急外来では、看護師の手が空いていない時は入院説明を行ない、放射線技師が忙しい時はCTやMRのポジショニングを行うなど職域を超えた本当のチーム医療を行なっています。
●脳神経外科と循環器内科をメインに
脳神経外科領域では、内頚動脈剥離術や開頭手術時に体性感覚誘発電位(SSEP)モニタリングを、循環器内科領域では、下肢血管カテーテル治療時にエコーガイド操作を行います。
検査技師は、主に治療前後の評価を行うことはありますが、北原病院グループでは医師や看護師などと一緒に手術室に入り治療に参加します。まだ件数は多くはありませんが、検査技師として治療に参加し活躍できる機会があることはとても刺激的で、技術職としてスキルアップも目指せます。
外来においては、当日検査、当日診断を行うことも多いため、心臓や頚動脈エコー、脳波検査など時間を要する検査も当日受け付けます。検査依頼が重なり大変な日もありますが、患者様のためにより良い医療を提供できるよう努めています。
●主な検査業務は以下のとおり
【検体検査】
採血、血液検査(生化学、血算8種(血液像)、凝固、HbA1c、血沈、感染症、血液型、血液ガス分析)
尿定性・沈渣検査、髄液中細胞数算定、交差適合試験など
【生理機能検査】
脳波、心電図(ホルター取り付け及び解析、マスター負荷、トレッドミル負荷)、血圧脈波、重心動揺検査、
聴覚脳幹誘発電位、誘発筋電図、聴力検査、簡易呼吸機能検査、頚動脈・心臓・下肢動静脈、腎動脈超音波検査など