色々な病院を見学しましたが、大事に人材を育成することを明確に打ち出してくれたのはKNIでした。男で手先が不器用、そして35歳という年齢に、少し引け目を感じていた私ですが、「それでも大丈夫そうだ」と思える手厚い教育プログラムでした。
実際私が入職した時は、マンツーマンで日々の教育担当看護師がフォローしてくれました。技術研修の他に急性期から回復期までをじっくりと学ぶことことのできる教育プログラムであり、治療や回復の流れが身にしみて理解できました。
看護師として
病棟では回復期にある患者様に対し、退院後の生活を見据えた看護を提供しています。
急性期のような術後の管理はないですが、退院に向けて体調の自己管理方法なども含め、生活指導を行います。例えばどのように排泄をしたら退院後も安全に、快適に過ごせるか。どのような着替え方をすれば麻痺があっても服が自分で着られるのかなど、患者様の根本的なニーズ、生活していく上で必要不可欠な部分を、一方的な指導ではなく患者様やご家族と一緒に考えながら、日々仕事をしています。
看護業務以外では、学術委員会に所属し、KNIの質の向上や個人のスキルアップを目指して全スタッフが学会発表を行えるよう整備をすすめています。
患者さんの退院後の生活を創るのは看護師次第
回復期病棟では、「患者様にとって何が障害になっているのか」、「どうすれば退院後の生活を安全に、そして快適に過ごせるのか」ということを、主治医やリハビリスタッフとともに常に相談しながら看護を行っています。もちろん、その中心にいるのは患者様やご家族様ですが、患者様の状態に合わせ主治医に内服薬変更の提案をしたり、リハビリスタッフと共に患者様に適した環境を構築したりと、「患者様にとって今何が必要で、そのためには何をしなければならないのか」という事をプランニングして実行に移す事ができるため、とてもやりがいを感じます。看護師は医療チームの中に不可欠な存在ですが、特に回復期看護師は患者様と共に主役となる位大きな役割を果たすと感じています。
●ひとりの患者さんを継続して看る:
全病期を看ることで、急性期から社会復帰を見据えた看護が提供出来る
●自然と身に付く知識・技術:
救急・急性期〜回復期をフレキシブルに移動する事で、自ずと看護力が上がる
●看護師全員が顔見知り:
病棟間を移動するため、顔見知りが多くなり、病棟毎の壁がなくなる